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【簡単】5分でわかる!! 「君たちはどう生きるか」 要約と感想

初心者でも読みやすくて役に立つ本を知りたい。

このタイトルよく見かけるけど要点だけ知りたい。

本を読みたいけど読む時間がない。

こんな悩みに答えます。
今回は、「漫画 君たちはどう生きるか」についての内容です。

この記事の内容

「漫画 君たちはどう生きるか」の要約と感想
「漫画 君たちはどう生きるか」から学ぶこと
「漫画 君たちはどう生きるか」の重要シーン

私自身、子どものときはそこまで本を読むほうではなかったのですが、
なんとなく読み始めた本がおもしろくそのまま読書好きになりました。
そんな私が選んだ1冊を紹介します。

それでは始めます。

1.「漫画 君たちはどう生きるか」の要約と感想

主人公は中学生のコペル君。彼がおじさんとの対話を通じて、人生におけるものの見方、考え方など、生き方の指針を学んでいくストーリーになっています。

この本は、今も多くの人に読まれている歴史的名著です。1937年に小説として出版され、2017年に漫画版が出版されました。

漫画なのでとても読みやすかったです。
私なりに要点を5つにまとめました。

2.「漫画 君たちはどう生きるか」の要点

要点①自分は世界の中心ではない

シーン1

コペル君はおじさんとデパート屋上から銀座の街を見おろします。

そこでコペル君は言います。

「ビルの屋上から見ていると、人が雨粒みたいに小さく見えるね。」
「分子みたいにちっぽけだ。」

コペル君は不思議な体験をします。

見下ろしている人ごみのなかに自分の姿を発見します。
もちろん、実際に見えたということではなく、そのような感覚になったということでしょう。

コペル君は思います。

“自分も雨粒の一部なんだ。自分も分子なんだ”

要約1

コペル君は、この経験を通して、“自分は世界の一部に過ぎない”ということに気づきます。
本書の中では、自分は世の中の一分子であると表現しています。

分子が集まって世の中という大きな流れを作っている。
自分は世界の中心ではなく、世界の一部として全体を構成しているうちの一人なのだ。

子どもは自分中心にものごとを考える。
大人になると少しは自分を全体の一部として意識できるようになる。

しかし、それができるのは一部のことについてだけである。
全ての場面でそれをできる人は大人でもごくわずかしかいない。
大人でも自分中心にものごとを考える人が多い。

自分中心にものごとを考えると、正しい判断ができなくなる。
正しい判断ができるように、自分中心の自分勝手な判断をやめて、正しい判断ができるようになろう。

要点②自分で考えろ

シーン2

学校でコペル君の友達の浦川くんがいじめられています。
クラスのみんなも、いじめっこが怖くて見てみないふり。

ここでコペル君は思います。

“分子が全体を構成し、全体が悪い方向に働くこともあるんだ。”

コペル君は、このいじめに対してどうすればいいのか、おじさんに相談します。

おじさんから返ってきた答えは、

「自分で考えるんだ。」 の一言でした。

要約2

人生には経験しないとわからないことがたくさんある。
水が水素と酸素からできていることは勉強すればわかる。
しかし、冷たい水がどんな味かは飲んでみなければわからない。

自分の経験について、自分がどう考えるかを正直に考えること。
書物から得る知識も大事だが、それだけでは不十分である。

最後の鍵は自分の経験から得た考えである。
経験したことについて、なぜ自分の心が動かされたのかをよく考えて覚えておくこと。

それが自分の思想になっていく。

要点③勉強しろ

シーン3

コペル君は、野球の練習をしているとき落ちてくるボールを見て思います。

“ニュートンはなぜリンゴが落ちてくるのを見ただけで、万有引力の法則のような偉大なを発見できたのだろう。”

おじさんは教えてくれます。

ニュートンは、リンゴが落ちるのを見て、そのリンゴの木を頭の中でどんどん高くしていった。リンゴの木が月の高さまで至った時、なぜ月は地球に落ちてこないのか、という疑問にぶつかった。
これは月が回ることにより飛んでいこうとする力と地球の重力が釣り合っているから。
このことから、宇宙のものはどこでもすべてお互いに引き寄せる力があるということを証明した。これが、万有引力の法則である。
このように、あたりまえのことをどこまでも深く追いかけていくと、ものごとの根っこをぶつかることがある。

その夜、コペル君は、自宅の戸棚の粉ミルク缶を見て、それがどこから来るのかを考えました。ニュートンがリンゴの木をどんどん高くしていったように。
牛を育てる人、粉ミルクを作る人、粉ミルクを運ぶ人、粉ミルクを売る人、広告をする人など、たくさんの人が関係していることに気づきます。

要約3

人間がいろいろなものを作るときに、分業で手分けして働くことをコペル君は発見した。これは、一般的に「生産関係」と呼ばれるもの。
コペル君が生産関係を発見したことはすばらいしいことですが、これはすでに過去の人によって発見されている事実でした。

尊敬される発見というものは、人類が初めてする発見でなければならない。
そのためには勉強して、まずは過去に蓄積した知識の頂上まで登らなければならない。
そしてその頂上で新しい発見をすることが人類の進歩につながる発見なのだ。

そのために勉強が必要なのだ。

要点④生み出す側の人間になれ

シーン4

浦川君が学校に来ません。どうやら家業の調子が悪く、資金工面のために、父親が親戚を頼って故郷まで帰っているとのこと。
父親がいない間、浦川君が家業を手伝っていました。だから学校に来られなかったのです。

コペル君は、そんな浦川君に、学校で進んでいる勉強を教えるために、浦川君の家まで行きます。
そこで浦川君が働いている姿を見て、浦川君のことを純粋に尊敬しました。

決して、浦川君の貧乏さを上から見下すことはしませんでした。

要約4
貧しさを見下してはいけない。
たいていの場合、貧しさのなかに労働と生産がある。

労働なしでは、文明や世の中の進歩はない。
生産と消費では、明らかに生産の方が価値が高い。
浦川君の家は貧しいが、浦川君はすでに生産側の人間で、尊敬すべき対象である。

しかし、貧しい人の中には過去の人間の功績、文明の恩恵を受けられない人もいる。
コペル君の家は裕福なので、彼には勉強する時間がある。

そんな人はしっかり勉強し、世の中のために生産力をつけるべきである。
金持ちになっても消費するだけの人間になってはいけない。

人類の進歩ために生産が必要なことは忘れてはいけない。

要点⑤失敗しても行動しろ

シーン5

コペル君の友達のガッチンがナポレオンみたいになりたいと言い出します。
そこで、ナポレオンの偉大さについておじさんに教えてもらいます。

その話のあと、突然ガッチンが打ち明けます。上級生に目をつけられていると。
その話を聞いたコペル君たち3人は、上級生が殴り掛かってきたら、自分たちがガッチンを守ると約束します。

ある雪の日、ついに上級生がガッチンにからんできます。上級生はガッチンの仲間を探しますが、コペル君は名乗り出ることができませんでした。見て見ぬふりをして逃げてしまったのです。

要点5
多くの人がナポレオンを尊敬している。その理由は彼の活動力、実行力である。
しかし、その活動力で何を成し遂げたのかを問いかけなければならない。

その時、人類の進歩の流れにあった功績であるかを考えることが肝心である。
歴史上の偉人による能力が、人類の進歩に役立たないケースもあり得るからである。

ナポレオンの最大の功績は、ナポレオン法典を作り、その後、法律の模範となったことである。

一方、自分の権力を強めるために行ったロシア遠征で、60万人の兵士を死なせたのは失態である。

ロシア遠征のように、人類の進歩に役立たない実行力はダメ。
一方で、コペル君のように実行力のない善意もダメ。

人類の進歩という大きな流れの中で評価される以上、その時点では人類のためになっているかどうかは判断できないことがある。ただし、やらないで失敗するならやって失敗する方がましである。
この意味において、ナポレオンはロシア遠征という失敗を犯したが、その行動力で達成した功績により、最後には人々から尊敬されている。

要点⑥考えるのをやめてやるべきことをやれ

シーン6

ガッチンを助けにいけなかったコペル君は、罪悪感から、その日以来学校に行けず、床に伏してしまいました。コペル君は自分を責め続けます。

おじさんに相談します。

「どうしたらいいかわからないよ。すまないと思っている。あの日以来後悔ばかりしている。」

おじさんは言います。

「だからっていつまでもうずくまっていては、何も変わらないよ。」
「一度考えるのをやめて、やるべきことをやりなさい。」

要約6
正しい道義を持っているからこそ、過ちを後悔する。
苦しみは正しい道に向かっている証拠である。

自分が世界の中心ではない。他人がどう思っているかを考えても、その真実は永久にわからないし、変えることはできない。

それなら考えることを一度やめて、自分がやるべきことをやれ。

この点は、嫌われる勇気という本の中でも主張されている考え方である。

3.「漫画 君たちはどう生きるか」のまとめ

要点①自分は世界の中心ではない
要点②自分で考えろ
要点③勉強しろ
要点④生み出す側の人間になれ
要点⑤行動しろ

ここで紹介した要点の他にも興味深いセリフや考え方がたくさんあります。

歴史的名著なので興味のあるかたは本書を読んでみてください。

終わり

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