カテゴリー

【5分でわかる】「孫子の兵法」の要約 現代でも使える先人の知恵

初心者でも読みやすくて役に立つ本を知りたい。

このタイトルよく見かけるけど要点だけ知りたい。

本を読みたいけど読む時間がない。

こんな悩みに答えます。
今回は、「孫子の兵法」についての内容です。

この記事の内容

「孫子の兵法」の要約と感想
「孫子の兵法」から学ぶこと
「孫子の兵法」の重要シーン

それではいきましょう!

1.「孫子の兵法」の要約と感想 この本、ひと言でいうと?

この本から得られることを、ひと言でまとめると。
これだと思います。

“百戦百勝は、善の善なるものに非ざるなり。
戦わずして人の兵を屈するは、善の善なるものなり。

かみくだいていうと、次のような訳になります。

100回戦って100回勝つのは、理想的な方法ではない。
できるだけ戦わないで勝つことが理想的な方法である。

この考え方の理由と背景を下記で要点としてまとめます。

2.「孫子の兵法」の要点

要点①戦わないで勝つ方法を考えよう。

1)戦って勝つより、戦わないで勝つ方が優れている。
「百戦百勝」というと聞こえはいいが、戦いにはたくさんのエネルギーが必要。戦いが続くと体も心も疲れ果ててしまう。101回目も同じように勝てるという保証はない。

それよりも、戦わないで勝つことで無傷のまま、疲れず、利益を得るほうがいい。だからまずは、戦わないで勝つ方法がないかを考えよう。

2)相手の戦略を見抜いて先につぶせ
戦わないで勝つとはどういうことか?本書の中では「謀を伐つ」と表現されている。相手がしようとしていることを見抜いて、それをできないようにしてしまうという意味。相手を戦いたくない気持ちにさせてしまおう。頭を使って相手が何を考えているを見抜いて、無駄な戦いはやめよう。

一番よくないのは正面からぶつかって戦うこと。聞こえはいいが、戦えば少なからず、自分の体力も失ってしまう。戦いは最終手段。どうしようもないときに行うものと覚えておこう。

3)自分と相手の状態を知れ。
戦わないで勝つには、情報が重要。自分の状態と相手の状態の両方を知ることが必要。

自分の力と相手の力の両方を知っていれば、常に勝てる。
自分の力だけ知り、相手の力を知らないと、半分は勝てる。
自分の力と相手の力の両方を知らなければ、常に負ける。

相手というのは、自分のライバルや挑戦している課題と考えられる。
自分とライバルの差や課題達成のために自分には何が足りないかを考えることはとても重要なこと。

そのうえで仮に戦うことになれば、勝てる力を準備しておく。
戦わないで勝つというのは、ただの平和主義ではない。いつでも戦える準備はしておいて、仮に戦ったとしても勝てる力をつけておくこと。

要点②戦って失うものを知っておこう。もし戦いになっても短期決戦しよう。

1)戦いには費用がかかる。
戦えば多くのものを失う。時間、お金、健康、人間関係など。挑発されたからといって、怒りに任せてすぐに争わないこと。争いの時間がかかる、いやな思いをして精神を病む、争いを見た友達から乱暴者と思われてしまう、など負の要素がたくさんある。
戦う前に、そこまでして戦う価値があるのか考えること。

2)目的をはたせば戦いは早く終わらせること。
どうしようもなく争いになってしまった場合でも、できるだけ早く終わらせよう。無駄に長引かせて失うものを広げる必要はない。戦いとはただ勝ち負けを決めるためのものではない。勝つことによってより多くの可能性を得るためのもの。目の前の言い争いに勝つことだけを考えて、本当の目的を忘れることのないようにしよう。

3)相手を徹底的につぶしてはダメ。
戦いの目的は、相手をつぶすことではない。その先の自分の目的を考えて、目的を達成したら戦いをやめること。そして相手に勝っても逃げ道を残しておいてあげよう。相手をさらに追い詰めると、恨む気持ちがでてきて、復讐されるかもしれない。勝っても、いつもと変わらない態度でいることが、勝ち方のマナーである。

要点③自己管理しよう。

1)まずは自分にできることをしっかり
人はライバルや課題のことばかり考えがち。しかし、まずはしっかり自分のことを見つめることが重要。自分のできることをしっかりやってから、相手を見て勝てるチャンスを待とう。

2)自分の力を検証する基準
自分の力をはかる5つの基準がある。これで自分の力量を検証する。
次の5つが整っているか確認すること。足りないものは努力し、力をつけること。
① 道  自分の思い、考え方
② 天  季節、天気、温度などの自然環境
③ 地  地形、足場、広さ、距離などの空間的、物理的環境
④ 将  リーダーの能力
⑤ 法  ルール、組織、バックアップ体制

自分の準備が整ったら相手のようすをうかがってみよう。
7つの基準で比べてみよう。これで自分と相手の力量を比較できる。
① 君主  思い、考え方はどちらが高質か。
② 将軍  リーダーの資質はどちらが上か。
③ 自然  自然環境、物理環境はどちらに有利か。
④ 法令  ルール統制はどちらが上か。
⑤ 軍隊  構成員の力はどちらが上か。
⑥ 市卒  どちらがより訓練されているか。
⑦ 賞罰  どちらがえこひいきなく公正か。

3)戦いの本質は、敵を詐り欺くこと。
自分と相手の力関係が把握できたら、相手を欺こう。自分の力を相手にひけらかさないように。
・強くとも弱く見せ、勇敢でも臆病に見せよ。
・近づいても遠く、遠くても近く見せよ。
・利を求めているときは差し出せ。
・強いときは避けよ。
・敵将を、苛立たせ心を混乱させよ。
・劣勢を装い、敵の驕りを助長せよ。
・行動を強要し、疲れさせよ。
・準備が不十分なところを責め、予想していない方法で攻めよ。

3.「孫子の兵法」のまとめ

まとめるとこんな感じです。

1.「孫子の兵法」の要約と感想
この本、ひと言で言うと?
2.「孫子の兵法」の要点
要点①戦わないで勝つ方法を考えよう。
要点②戦って失うものを知っておこう。もし戦いになっても短期決戦しよう。
要点③自己管理しよう。

ここで紹介した要点の他にも興味深い考え方がたくさんあります。

歴史的名著なので興味のあるかたは本書を読んでみてください。

終わり

コメント

タイトルとURLをコピーしました